この質問に対する回答を簡潔に答えると『No』というのが、管理人の正直な意見です。語学力と海外勤務の適正に、それほど大きな関連性はないというのが実情だからです。たしかに、英語が出来なければ海外で働くことは難しいので、そういった意味では、語学力というのは必要条件となってきます。

 

海外勤務とTOEIC

 

ただし、それは語学力を持っていることが有利に働くということではなく、最低限持っていなければならないことという意味です。

 

言うならば、自動車免許のようなものです。たとえば、地方において営業マンとして働く場合、車は欠かせない移動手段となるため、運転出来なければ仕事が成り立ちません。こういった意味では、普通免許を持っているというのは欠かせない条件となってきます。

 

でも、だからといって、普通免許を持っているから、即採用ということにならないのは、説明するまでもないと思います。免許と営業マンとしての特性には、何ら関係がないですよね。

 

TOEICと海外勤務というのも、これと似ている部分があります。TOEICのスコアが高いということは(仮に990のスコアを持っているとします)、英語が出来るということです。TOEICが出来ても、実際には英語を話せない人がいっぱいいますが、それは脇に置いて、とりあえず英語が完璧に話せると過程します。

 

でも、その人が出来るのは、英語を話すことだけです。仕事が出来るかどうかは分かりません。海外勤務というのは、海外で働くということです。営業であれ、経理や人事であれ、設計開発や品質管理であれ、日本と同じ仕事を海外ですることです。

 

ですから、仕事が出来なければ、そもそも海外勤務は勤まらないわけです。英語が出来るから、海外勤務が勤まるというのは、日本語が出来るなら、日本でどんな仕事でも勤まるというのと同じ理屈です。そんなわけはありません。

 

海外勤務の可能性を高めたいのであれば、何よりも仕事をする能力を高めることです。海外で働くというのは、日本で働くよりも大変なことなので、ビジネスマンとして仕事を遂行する能力に、より高いレベルが求められます。

 

仮に、日本で実務をこなすために要求される実力がレベル10だとしたら、海外勤務の場合、15~20ぐらいのレベルが求められます。あらゆる面で、一段階高いレベルが求められるということです。

 

そのなかの一つとして、語学力も存在しますが、あくまでも一要素です。この点を忘れないことです。

では、具体的に海外勤務を目指すとして、どんなスキルを磨けばいいのか?

その点については、下記ページを参考にしてください。

 

英語が出来る人よりも仕事が出来る人

最後に、これは補足ですが、ポジションや職種によっては、海外駐在員であっても、語学力が求められないケースもあることをお伝えしておきます。たとえば、そう簡単には身につけることが出来ない技能を身につけた熟練のエンジニアや技術者です。

 

海外の工場を管理するうえで、どうしても、そういったスキルを持っている人が必要となったら、他に代わりがいないわけですから、語学力は無視して派遣します。言葉の問題については、専属の通訳をつけてカバーします。

 

ある意味、語学が出来る人は幾らでもいるので、そこは幾らでも代わりが効くわけです。最も貴重なのは、他人が出来ないような仕事をこなせる人です。こういった人材は企業側からすれば、のどから手が出るほど欲しい存在ですから、語学力など気にしません。

 

少し極端な話ではありますが、これも、TOEICという英語のテストスコアと海外勤務の関連性を示す一例として見て頂ければと思います。

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