海外駐在中、うつになってしまった時の対処法

 

当サイトの管理人は、数年前にうつ病を経験したことがあるので、うつ病になった時の辛さ、どうにかしようとしても、どうにもならない無力感、本当に治るのだろうかといった絶望感などは、身に染みて分かっています。

 

また、それらの感情は、なってみなければ、到底理解出来るものではないということを・・・

 

その経験を踏まえて言えば、海外赴任中、うつ病になってしまったのであれば、その状態で、頑張り続けようとは思わないことです。日本に帰国すること、会社を辞めることも含めて、最善と思われる対策を、すぐに取ることをオススメします。

 

精神内科・心療内科を受診出来るようでしたら、まずは専門家の診断を受けるのが、何よりも先決です。そして、可能であれば、会社にも話をしたほうがいいのですが、話辛いという状況にあるようでしたら、まずは伏せておいて、医者に相談してみることです。

 

ただし、そこで、医者から休職することを奨められるようであれば、言いづらいかもしれませんが、会社にキチンと話をするようにしてください。

 

今の状態を続けるのは、悪化させることにしかつながらない

いずれにしても、避けるべきは、今の状態のまま、自分一人で何とかしようとすることです。ネットで検索をすると、うつ病に対する対処法が色々と出てきますが、その大半は、どちらかと言えば、予防法にあたるものです。

 

たとえば、海外との文化の違いがストレスになって、うつ病になりやすいから、『ここでは、これが普通なんだ』と受け入れるようにするとか、日本と違う習慣でも気にしない、日頃から愚痴を言える相手を持つなど・・・

 

あるいは、運動して、汗を流す習慣をつけようとか、食生活に気をつけて、バランスが良い食事を摂るようにしようとか。

 

これらは、正しいことではありますが、実際に、うつ病になってしまった時点では手遅れです。うつ病になるということは、ストレス過多の状態ですから、まずは、それを減らすことをしないと、絶対に症状は改善しません。

 

海外駐在中であれば、治療を受けつつ、仕事を休むというのが、最大の良薬です。そのうえで、自分の考え方や生活習慣を変えることにも、取り組んでいけばいいと思いますが、いずれにしても、働き続けるというのは、かなり難しいと思います。

 

補足)うつ病だからといって、必ずしも仕事が出来ないわけではない

補足ですが、ここまで、うつ病=休職という構図で、話を進めてしまっていますが、必ずしも、そうと決まったわけではありません。比較的、軽度であれば、仕事を続けながら治療を受けて、治すというやりかたもあります。

 

また、うつ病のタイプによっては、完全に仕事から離れることで、外部からの刺激がなくなり、かえって悪化するケースもあります。この場合、仕事の量を減らしつつも、働き続けるほうが、回復が早かったりします。

 

実は管理人が経験した、うつ病の種類も、このタイプであり、毎日、億劫でも、一定時間は働くことを続けるように、医師から指示されていました。

 

このように、一言でうつ病と言っても、症状・対処法は大きく異なるので、必ず医師の診断を受けるようにしてください。自分で勝手に判断すると、かえって悪化させかねません。

 

退職も視野に入れていい

話を元に戻すと、うつ病になったら、治すことを何よりも最優先すべきです。海外駐在というのは、元々、精神的にも肉体的にも負担が大きいことなのですから、尚更です。

 

もし、ここで、会社側から回復に向けたサポートを受けられるのであれば、問題なしです。会社と相談しながら、最善の方法を採ってください。問題は、会社側からのサポートが不十分な時です。

 

名の通った大企業であれば、医師が帰国させるべきと判断した場合には、認知中でも帰任させるなど、社員のメンタルケアをしっかり行っているところが多いのですが、なかには、『頑張れ』の一言で、働かせ続けようとするような会社が存在するのも事実です。

 

そんな時には、退職することも考えたほうがいいです。うつ病は下手したら、命にもかかわる病です。仕事よりも、命のほうが大切です。

 

駐在員として派遣されるぐらいですから、あなたは、ビジネスマンとして高い実力を持っていることは間違いありません。体調さえ回復すれば、幾らでも仕事は見つかります。

 

もしかしたら、多少は、今よりも条件が落ちるかもしれませんが、そこで再度頑張れば、より好条件の仕事に巡り会えるチャンスは出てきます。でも、このまま無理をしたら、元通りに回復することすら、出来なくなるかもしれません。

 

うつ病になったら、治すことを最優先すること。仕事のことは、その後です。繰り返しになりますが、海外に駐在しているというのは、日本国内で働き続けるよりも、何倍も大変なことなのですから、自分の体・心のケアには、より一層、慎重になってください。

 


海外勤務経験者の転職事情については、下記のページに詳しく書いてあるので、興味がある人は、参考にしてください。

 

帰任することで、評価が下がることはない

最後に、もし、会社が帰任を認めてくれるような会社であれば、遠慮なく、申請を出して帰国することです。そうなったとしても、評価に傷がつくことはありません。

 

本人・家族の不調が原因で、任期途中で帰国する人は少なくありませんが、変わりとなる人材は幾らでもいますから、会社としても、それほど困ることはありません。

 

また、海外に馴染めないというのは、日本人に限らず、普通のことなので、そのことが、仕事が出来ないという評価にはつながることはありません。配置転換になるかもしれませんが、これは適材適所の発想なので、何ら問題ありません。

 

実際、帰国後も、活躍している人は多いですし、順調に出世している人もいます。帰任するというのは、ネガティブなことではないので、安心してください。

 

会社に対する対応に失敗した事例

最後に、これは、海外勤務中に、うつ病になった人が取った誤った行為ですが、その方は、会社に帰国の申請をする時に、受け入れてもらえなければ、退職すると伝えてしまいました。

 

これは、『自分の要望を受け入れなければ、辞める』という、会社に対する脅しになるので、心象を悪くしてしまいます。実際、その方は、ここで会社との関係がこじれて、本当に退職せざるを得なくなったようです。

 

少しでも早く問題を解決したくて、つい要求が強くなってしまったということなのかもしれませんが、会社に伝える時には、やはり言い方というものがあり、まずは事情を伝えて、相談するというのが正しい手順です。

 

ここで、まともに対応してくれなければ、強く出るべきですが、最初から退職をちらつかせることはしないほうがいいです。

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